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元町 歯科だって興味を持つ性格です

だから、株式会社のことがわかれば、経済がわかる。

小さな喫茶店を例にして、株式会社の仕組みをわかりやすく説明し、これから日本人が経験する「新しい経済」が理解できるようにしている。 市場経済の基本的な単位である株式会社の原理は、どんなに規模が大きくなっても、変わらない。
街のどこにでもあるような喫茶店の仕組みがわかれば、すべての株式会社の仕組みがわかり、経済全体の仕組みがわかるのである。 「会社」と聞いて、あなたは、とっさに何を思い浮かべるだろうか。
ビル、工場、お店などの建築物ではないだろうか。 テレビでアナウンサーが会社に関するニュースを発表した。
本社ビルの同じ映像が何度も流されて、記憶に残ってしまうほどである。 日本語で「お父さんは会社に行く」と言うとき、「会社」はまきに「建築物」そのものを意味している。
昔話の桃太郎では、おじいさんは「山へ」柴刈りに、おばあさんは「川へ」洗濯に、行く。 「山」や「川」は、仕事をする場所である。
日本語の日常会話では、「会社」は、昔話の山や川と同じように、仕事をする場所を表す言葉として使われている。 しかし、当り前のことであるが、建築物は会社そのものではない。
本社の住所が変わることは、会社にとってたいした事件ではない。 会社と建築物との関係は、賃貸であったら「毎月家賃を支払うこと」であり、自社物件であっても「将来、売却して換金できる可能性」に過ぎない。
ちなみに、「会社」に当る英語である「カンパニー」や「コーポレーション」に場所や建築物の意味はない。 日本語で「会社に行く」というときの「会社」に当る英語は、オフィスである。
英語では、「オフィスに行く」ことはあっても、「カンパニーに行く」ことはない。 会社は建築物ではない。
それでは、いったい、何であろうか。 日本では、「地域」や家族と同じように、密接な人間の結びつきが会社の本質であるように言われることが多かった。

共同体としての会社である。 しかし、それも、会社の本質ではない。
共同体としての会社の実体は、終身雇用制と年功序列賃金という制度である。 高度成長期から80年代までの日本では、たまたま、多くの会社がその制度を採用した。
だから、その制度が会社の本質のように見えたのだ。 多くの会社が同じ制度を採用したために、その制度が社会全体のシステムとして作用した。
大学を卒業してある会社に就職することは、その企業の社員になるだけではなくて、もっと大きな社会のシステムに取り込まれることを意味したのである。 いったん就職した会社を辞めて他の会社に就職することは、不可能ではないが、非常に難しかった。

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